Monthly Opinion
塾長 2010年02月 Monthly Opinion
国民読書年にあたり
慶應アカデミー株式会社 代表取締役 河野誠男

今年、2010年は国民読書年であることをご存知でしょうか。これは国民の、特に子供たちの文字・活字離れに歯止めをかけようと数年前から政府が準備を進めてきたキャンペーンです。  近年インターネットの普及に反比例するかのように新聞の購読者数と単行本の販売部数が急激に落ち込んできています。政府のお仕着せ的な部分は気になりますが、この読書年を一つのきっかけとして、官民挙げて読書週間の定着を図ることは非常に意義のあることだと思います。
 先日の大分合同新聞に現在の子供たちについての特集がありました。その中で「勉強する子、しない子。その差は以前より大きくなった。学校では教科書を開かない、塾にも行かない、家でも勉強をしない、当然宿題はやってこない。無気力・無関心な子供たちが増えてきている」とある中学校教諭の話しが紹介されていました。その原因についての分析は記事中にはありませんでしたが、私はその遠因が子供たちの図書離れにあるのではないかと考えています。
 無気力・無関心は身近な目標のなさが原因です。遠い夢や近い目標を設定できないためにどうしていいかわからず、ただ無為に毎日を過ごしているのです。しっかりとした目標はしっかりとした考えに裏打ちされます。そしてしっかりとした考えを持つには良質の情報のインプットと、時間をかけた思考の練り上げが必要です。静かな読書時間を確保することでそのすべてが充足されます。テレビやインターネットを通じてのインプットでは能動的に考えるトレーニングにはなりません。  その意味で、現在の子供たちに最も必要な学習スキル、将来目標を持ってそれにチャレンジできるかどうかは、小さいころから読書習慣が付けられるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。大学入試の場合、しっかりとした目標を持っている子供は長期にわたる勉強にも耐え、最初の目標である難関校・難関学部に合格していきますが、入試直前までその目標が定まらない生徒は、その逆のパターンをとります。
 アカデミーでは3年前から、読書習慣の定着を図ることを目的に小学生向けの「グリムスクール」を、英語既習者特に高校生以上を対象とした「英語ブッククラブ」をそれぞれ開設しています。今年もこのような教室を多くの子供たちが利用されんことを期待いたします。
 アカデミー通信は次号から内容を一新しお届けします。新しい通信は、お読み頂いている対象の生徒ごとにそれぞれの需要に合った内容を盛り込んで行く予定です。ご期待下さい。

感想お待ちしております。 info@keio-ac.com

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