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「覚えたつもり」や「勉強したつもり」とは その2

2023年05月30日

中津市・宇佐市の大学受験専門予備校、大學受験館カルタスです。

 

その1の続きとなります。まだその1を読んでいない人は是非その1から読んでいただきたいと思います。

リンクは↓コチラ↓

「覚えたつもり」や「勉強したつもり」とは その1

 

 

さて、「勉強したつもり」を防ぐために必要なことですが、次の4つを挙げたいと思います。

①自分で繰り返し”テスト”を行う

②自分の”わかる”・”わからない”を自分で確認&選別する

③解き方だけではなく、解いた問題の本質を理解する

④時間あたりの自分の学習進行スピードを常に意識する

 

①②は根本的なことですが意外とできていない生徒が多いように思います。「見て覚えたつもり」「読んで覚えたつもり」「書いて覚えたつもり」だったんだけど・・・、とテストの結果が返却されてからつぶやく生徒もいますが、そういう生徒はそもそも、自分が覚えたか覚えていないかをどのように確認しているのでしょうか?テストの問題用紙が配布されて初めて自分が覚えていないことがあることを知る、というのは半分笑い話ですが、半分は問題の核心を衝いていると思います。つまり、テスト前に自分の暗記や理解を試す機会を自分で自分に課すということが、「つもり」からの脱却に絶対に必要だということです。例えば、英単語帳をずーっと見て、「覚えた」と思ってからが本当の勝負なのです。数学で言えば、先生の板書を写したノートをじーっと見て、「分かった」と思ってからが本当の勝負なのです。覚えたはずの単語を、解き方が分かったはずの問題を、3日後、1週間後、1ヶ月後、半年後、1年後、あなたは答えるor解くことができますか?定期テスト前だけではなくそれができるようにしていく勉強が、特に大学入試では強く求められます。一夜漬けでどうにかなるはずがありません。また、自分で自分をテストしながら分かる問題と分からない問題を選別するような復習の時間を持たずに、試験範囲の教科書やノートをただなんとなく眺めているような勉強は、まさしく「勉強したつもり」な勉強になっています。

 

③は、①②よりも高次元の話になりますが、平たく言うと、「なぜ」までしっかり理解できているということです。例えば「なぜこの問題ではあの公式が使えず、この公式を使わなくてはならないのか」を考えて、納得して、類題や発展問題に活用できるというレベルが、「本当に理解している」レベルです。問題を解いて〇をつけて終わらせており、解説をよく読んだり、問題が問うている要点をしっかりつかむことが不十分な生徒がすくなくありません。「よくわかんないけど、教科書に書いてあって、それを真似て、適当につなげて、らしい感じで書いたら、なんか〇でした」・・・。運良く(私は本質的な意味では”運悪く”だと思うのですが)定期テストで〇をもらえたとしても、その状態のままで月日が流れたら、本番の入試でその類似問題をきちんと解答できるでしょうか?

 

④は、生徒のよくある言い訳の一つである、「勉強の時間が足りませんでした」に関することです。もちろん、部活や学校行事等で物理的に時間が不足することはあるとは思います。ただ、英単語50個なり、数学の問題集5ページなり、日本史の教科書10ページなりを①~③のポイントにそって勉強しようとするとき、自分が1時間でだいたいどれくらい勉強が進捗するのかを自分で知らずに、どうやって計画的に勉強するのでしょうか?自分がどれくらいの進行スピードで学習できるのかを自分で把握しないと、逆算して勉強をすることもできないし、範囲をしっかり消化するということができないことになります。「自分なりに勉強したつもり」に陥る1つの原因です。

 

以上、勉強したつもりを防ぐために常に意識したいことを4つ挙げましたが、生徒の皆さんはどう感じましたか?自分の日頃の勉強を振り返り、少しずつ改善していくことが、学習効率を格段に上げることになります。やみくもに新しい参考書や問題集などに次々に手をのばすなど、何をやるかばかりにこだわっても成果は上がりません。その参考書や問題集をどのように、どれくらいやるかにもっとこだわってほしいと思います。私は、同じ参考書や問題集を何周も周回して、内容を完ぺきに消化するするのを強くおススメしてます。

 

なお、次のブログで、上記①~④のポイントの根底に置いてほしいことを述べたいと思います。全3回の長いブログになりますが、是非読んでみてほしいと思います。

 

次のその3は↓コチラ↓

「覚えたつもり」や「勉強したつもり」とは その3(完)

大學受験館カルタス 山本